皮膚の良性腫瘍:粉瘤とは。

こんにちは、清原です。

皮膚科で最も多い良性腫瘍の1つに、粉瘤があります。

粉瘤とは、皮膚の中に袋ができ、中におからのような内容物(悪臭あり👃💦)がたまり、大きくなったものです。アテローム、表皮嚢腫ともいいます。時には細菌感染を起こして赤く腫れ、痛みを生じることもあります。体中のどこにでもでき、できやすい方は何か所もできることがあります。

良性疾患なので放置してもかまいませんが、早めに切除することをおすすめします。なぜなら、早めに切除する方が傷跡が小さくてすむからです。それは、数ミリくらいの穴を開けて、内容物とともに袋を排出させる方法です。この方法の場合、小さな傷跡ですみます。ただし何年も経っていたり、細菌感染を繰り返していると周囲の組織と癒着し、大きく切開しないと取り出せなくなります。

鑑別疾患として脂肪腫、多発性脂腺嚢腫、石灰化上皮腫、皮膚線維腺腫などがあります。

皮膚に気になるしこりがあれば、ご相談くださいね。

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