ケミカルピーリングで、光老化の予防と治療。

こんにちは、清原です。

ケミカルピーリングは、皮膚の表面を科学的に薄く剥がしてターンオーバーを促し、皮膚を若返らせる方法です。その歴史は意外と古く、古代エジプトでクレオパトラが乳酸を用いて行っていたと言われています。日本では1994年に厚労省によりAHA(アルファヒドロキシ酸)を用いたピーリング剤の輸入許可が下り、その後、様々なピーリング剤が使用され、発展していきました。

ケミカルピーリングは現在、主にニキビ治療として行われますが、いわゆる「光老化」への効果も期待できます。

皮膚の光老化とは①シミ②シワ③発癌です。これらには、当院で行っている「サリチル酸マクロゴールピーリング」が効果を発揮してくれます。サリチル酸マクロゴールは、角層だけでサリチル酸が作用して、皮膚に吸収されないので、安全にピーリングが行えます。

紫外線にさらされる顔面は、光老化により角層の成熟度が下がることが分かっています。ピーリングを行う前の皮膚と、ピーリングを行って4週間後の頬の皮膚とをで紫外線の影響による角層の成熟度を比べてみると、ピーリングを行った後の皮膚では、行う前の皮膚と比べて角層の成熟度が回復し、皮膚が若返ったことが分かったという報告があります。また、同じ報告者により、マウス(紫外線を当てると必ず発癌するマウス)による実験が行われました。それによると、ピーリングを行ったマウス(紫外線を3か月間当てたもの)は、皮膚腫瘍の発症数が減り、発症時期も遅くなりました。さらに、ピーリングを繰り返すことによって皮膚の前癌状態が無くなったとも報告しています(参考文献 マルホ皮膚科セミナー№288 P17 光老化 香川医大教授 大日輝記)。

もし、皮膚のシミシワだけでなく、皮膚癌の発生が気になる方は、ピーリングを受けられることをおススメします。すべての皮膚腫瘍を食い止めることはできないと思いますが、初期段階なら進行を抑えられ、または治すことも期待できます。ピーリングは1度の施術で効果は出ないので、2~4週間おきに複数回(5~10回)受けていただくことになります。施術後の保湿と日焼け止めも励行してください。ご来院の上、ご相談をお願いします。

京都丸太町/皮膚科・外科 早川医院

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