こんにちは、清原です。
日本の医師は基本的に西洋医学を教わりますが、漢方薬も効果があることは知られていますし、当院でも処方することがあります。
漢方薬と言えば一般的に効き目は穏やかで効き目がゆっくりというイメージがあるかもしれません。ただし漢方薬が合っていてよく効くという方もおられますし、また、胃腸が弱くていわゆる鎮痛剤などが飲めない方などにもご利用いただいています。
例えば・・・
①ヨクイニン ハトムギのエキスです。イボの治療に使用します。皮膚科で使用頻度の高い漢方薬です。
②桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう) 神経痛に効果があります。痛みが強い帯状疱疹の方に、初期から鎮痛剤と併用することがあります。
③清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)赤いニキビでお悩みの方、肌が脂っぽい方に。
④荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)鼻(ちくのう)と皮膚が化膿(にきび)しやすい方に。
⑤当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)冷え性でむくみやすい方に。また、血流を良くすることで肌のターンオーバーをさせ、シミを防ぎます。
⑥十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)皮膚トラブルの初期の方。湿疹、蕁麻疹に。
⑦温清飲(うんせいいん)肌がかさかさしてかゆい方に。
⑧防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)原発性多汗症の方に。
⑨抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)神経がたかぶりイライラしやすい方、また、ストレスで発汗する方に。
などが皮膚科で取り扱う漢方薬となります。
漢方薬は生薬ですが、だからと言って副作用が起こらないわけではありません。また、効果判定は2~4か月と言われています。それくらい飲み続けても効果がなければ中止を考えます。飲むのは食前(食事の30分前)または食間(食後2時間)となります。
私は相変わらず冷え性で悩んでいます。⑤を飲んでみようかなあ・・・食前に飲むの覚えてられるかなあ(←おい)。